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「軽さ」と「強度」へのこだわり

匠のこだわり―薄くて軽いのに丈夫!匠の技にせまる

匠の軽さへの挑戦

お客様の「使いやすい」鋳物鍋を。をモットーに、お客様の声をもとにデザインを決定した「Ferramica(フェラミカ)」でしたが、そこにはまだ問題点が残っていました。それはその重さです。
「鋳物調理器具」は元来「保温性が良い。」「無水料理が出来る。」など『素材の良さを引き出す』調理に最適な材質であることは分かっていました。ですが、

「薄くすれば『軽く』なる、けれどそれでは『強度』が保てない。」

厚みを薄くを保ちながら強度を上げるため、川口鋳物職人(匠)は一般の鋳物製調理器具で使用される加工しやすいねずみ鋳鉄という素材ではなく、ダグタイル鋳鉄という強さと粘りのある材質を選びました。しかし、ダグタイル鋳鉄はその特徴である粘りの為に厚みを薄くするのが非常に困難である。そんな矛盾に何度もぶつかり、試作と試行錯誤を繰り返した川口鋳物職人(匠)がたどり着いたのが「厚み2mm」という現在の「Ferramica(フェラミカ)」です。
従来の「鋳物製品」の「1/2の重さ」でその技術には海外のメーカーも驚いたほどです。
そのモノづくりの技と匠をご覧下さい。

こだわりの「軽さ」と「強さ」

「軽さ」について

「Ferramica(フェラミカ)」製品は、強さと粘りが特徴の「ダグタイル鋳鉄」を使用しています。
そのため、鋳物製品では難しいとされる"軽さと強さ"を実現しました。
薄さは「約2mm」のため、他社の鋳物製調理器具に比べ、「約1/2の重さ」です。

「強さ」について

「Ferramica(フェラミカ)」製品は、強さと粘りが特徴の「ダグタイル鋳鉄」を使用しています。
そのため、30mm変形しても割れません。
(隣の図、実験参照:これだけ変形しても割れません

テーブルや調理台からもし落としてしまっても割れません。

製造工程

鋳物製品は、約1500度の高温に溶かした鉄(「湯」と呼びます)に様々な合金を添加し、それを「砂型」と呼ばれる特殊に配合された砂で出来た型に流し入れて冷却し、つくられます。冷却され砂型から取り出された鋳物は1つ1つ匠の手により丁寧に磨かれ、厳しい検査を得てお客様に初めてお届け致します。 ここでは、工程順に「Ferramica(フェラミカ)」製品が出来るまでをご紹介致します。

1.キューポラ(溶解炉)で鉄を溶かす

伝統的な溶解炉で鋳物を作っています。

コークスをある高さまで積み、その上に銑鉄、スクラップをのせて、コークスを燃やした熱で鉄を溶かします。

2.加熱された湯(溶けた鉄の事)から不純物(ノロ)を取り除きます。

湯(溶けた鉄の事)の中の不純物(ノロ)は、軽いため浮いてきて取り除かれます。

それでも取りきれない為、不純物を浮かせる鉱物を入れて、手作業で取り除いていきます。
このことを「ノロ掻き」と言います。
この時の湯の温度は1,500度。
丁寧な手作業をすることで、丈夫な鋳物が出来上がります。

3.鉄を製品にする職人技

砂型に溶けた鉄を流し込む「注湯」と呼ばれる作業をします。

溶けた鉄を「早く」「静か」に注ぐ!

早くしないと鉄が固まり静かに注がないと型が崩れる5分で固まり製品の形になります。

「薄さ2mm」の空間に注ぎ込むのは熟練の職技です。

4.型から製品を取り出す

砂と鉄に分離して、型をどんどん押し出していきます。
振動を与えて砂を落とします。

5.研磨作業

ショットブラスト
鉄の球が研磨剤となります。その後電動やすりをかけ塗装加工され完成です。

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